車で回るセントマイケルズ・レイライン(5)一足違いでコッツウォルズのダックレースを見逃す


ロンドンに着いた後は、まずレイラインを横切って一気にストラトフォード・アポン・エイヴォンまで北上しましたが、2日目はイギリスののどかな田園風景を堪能できると人気の高いコッツウォルズ(Cotswolds)地方を抜けて再びレイライン近くまで南下し、「アフィントンのホワイトホース」と「エーブベリー」を見て、翌日の「ストーンヘンジ」見学に備え近くのホテルまでたどり着くという予定です。かなりの強行軍で、時空ウォーカーとしてはどちらかというと「ホワイトホース」と「エーブベリー」に時間をかけたいので、コッツウォルズは駆け足で走り抜けることにしました。

コッツウォルズは「羊の丘」という意味で、一帯は美しい放牧地帯です。私たちがいく方角には「ブロードウェイ」「ストウ・オン・ザ・ウォルド」「ボートン・オン・ザ・ウォーター」など、それぞれ特色のある小さな村々があります。ただし、個別の街を見るというより、この地域の雰囲気を感じたいだけなので、ガイドブックで読んだ「羊」と「はちみつ色の家」という2つのキーワードをチェックしながら最短コースを進むことにします。

一つ目のキーワードは、すぐにクリアできました。もうそこらじゅう羊だらけです。年末のこの時期にも緑がたくさんあることがとても不思議でしたが、羊さんたちはのんびりと、草をはんだり、まったり時間をすごしてらっしゃいます。ただ、羊が逃げないように垣根などが張り巡らされているので、なかなかそばには近づけません。ちょっとだけ抜けられそうな場所があったので、車を降りて覗いてみると、すぐに不審者に気づいたらしく、じ〜と見つめられてしまいました。

ブロードウェイ・タワー

そうするうちにブロードウェイ・タワーがでてきました。ガイドブックにも載っている、裕福な伯爵が景観を楽しむために建てたというやつです。私も伯爵の見た景観を見てみたかったので、車を止めて上がってみようと思いましたが、門はクローズ。なんとなくあきらめきれず近くをウロウロしていると、車で来た白人のグループが降りて中に入っていきます。「彼らについていけば入れるかな?」と思ったのは束の間、彼らが入るとまた門は閉鎖。特別ご招待のご一行様だったみたい。みんなウェリントン・ブーツ(ゴム長靴)をはいていたから、地元の方々の集まりだったのかもしれません。ニューヨークでは若者なんかがファッションとしてウェリントン・ブーツを履いているけれど、イギリスの田舎では本当にみんなプラクティカルな理由から履いているんですよね。地面がぬかるんでるところが多いのです。でもみなさん履きこなしている感があってなんだかかっこよい。タワーが開いてなかったのは、クリスマスの翌日だったからかもしれません。この日はボクシングデーというらしく、もともとはクリスマスも働いた使用人さん達が家族とすごす休日なのだとか。日本に昔あった「薮入り」のようなものでしょうか。アメリカにはないものの一つです。今日もお休みのところが多いということみたいです。

はちみつ色の家

またしばらく走っていると、2つめのキーワードがでてきました。石造りの家です。長い年月を経て、ライムストーンが独特の色合いを生み出しています。これがはちみつ色と呼ばれているものなのでしょう。個人的には「ハチミツ?」という気もしないではないですが、春や夏の日差しのなかでは、また異なる印象を受けるのかもしれません。

コッツウォルズの風景

ここの分岐には「向こうにいくとボートン・オン・ザ・ウォーター」の表示がありましたが、あまり寄り道をしすぎて後で時間が足りなくなっても困るので、そちらへは行かずバイブリー(Bibury)の方へ。

バイブリーの川

バイブリーです。ここは車を降りて少し歩く価値あり。なんといっても詩人のウィリアム・モリスさんが「英国で最も美しい村」と絶賛なさった場所です。着いた時は、町中がものすごい混雑ぶりで、道まで人で溢れかえってましたが、すぐに波が引くようにサ~とはけていきました。どうしたのかと思ったら、ここの川でダックレースがあって、ちょうど終わったところだったみたいです。
ダックレース?
なんだそれ?

ダックレースの順位表

橋の上に順位表が出ていました。12位の方の番号が2439って、2000羽以上も参加していたってこと?この小さな川にそんなにたくさんの鳥が集まれるものなの?そもそも、ダックっていうくらいだから、アヒルかカモなのでしょうけど、そういう鳥たちをどうやって競わせるの?鳥のモーチベーションってどうやって高めるの?

 

この時は疑問だらけのまま先へ進みましたが。さすがに旅からもどって調べましたよ。それでわかったのは、このレースで使われるのは本物の鳥ではないということです。まずは、狩猟などに使うデコイを150羽流した後は、なんと子供がお風呂で遊ぶような黄色いおもちゃのアヒルを使うらしいです。そりゃ、何千羽だって浮かべられるわ。もう〜、一足違いで面白そうなものを見逃してしまったよ。とっても残念!

アーリントン・ロウの風景

バイブリーの最大の見所は14世紀の家並みが残るアーリントン・ロウです。この辺の家はもともと羊小屋だったらしく、どの家もドアがとても小さくて可愛い。

ドアにリースのかかった可愛い家

絵本に出てきそうな家並みです。
映画の撮影なんかも多いらしく、「ブリジットジョーンズの日記」もこの辺で撮ったショットがあるみたいです。
バイブリーを見ているうちに、お昼になってしまったので、ヒルフィギュアのあるアフィントンへと急ぎます。

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